東京での注文住宅を建てたいと考えた際、費用面で不安を抱える方も多いでしょう。この記事では、東京での注文住宅の建築に必要な費用の相場や、建築費用が高額になる理由について詳しく解説します。また、東京での注文住宅の建築を検討している方に向けて、費用を抑える方法も紹介しますので、参考にしてみてください。
東京で注文住宅建築にかかる費用相場
東京での注文住宅建築は、高額になるというイメージをもつ方も多いでしょう。実際には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。東京での注文住宅建築にかかる費用相場を詳しく見ていきましょう。
土地付き注文住宅の費用相場
首都圏で土地付きの注文住宅を建てる場合の平均購入額は、約5,100万円です。全国平均は、約4,500万円となっています。平均購入額を見ても、東京の土地の価格は全国的にも高い傾向にあります。東京の中心部の土地はさらに高くなるでしょう。
実際の建築費
土地を含まない注文住宅の建築費は、首都圏で3,808万円、全国平均が3,535万円です。首都圏と全国平均を比較すると、300万円ほどは首都圏の方が高くなる傾向にあります。
建築費は家の大きさや依頼するハウスメーカーによって変わりますが、東京で注文住宅を建てるには、郊外でも4,000万円、23区内ならば7,000万円は必要となるでしょう。
東京だと建築費用が高額になる理由
次に、東京だと建築費用が高額になる理由について詳しく解説します。
土地の価格が高い
建築費に関しては、東京と全国平均には大きな差はありませんが、土地付きの注文住宅の場合には大幅な差が生まれます。そのため、土地の値段によって建設費用に大きな変わることになります。
土地が狭い
東京は、全国的にみると1軒あたりの敷地面積が狭くなっており、全国平均の約64%しかありません。土地が狭い要因は、広い土地を取得することが難しい点にあります。東京の土地価格が示す通り、広い土地を取得するには非常にお金がかかるため、分譲する土地の面積も狭くなってしまいます。
年収が高い
東京の勤労者世帯の平均年収は、全国平均よりも250万円ほど高くなっています。東京は物価が高いこともありますが、全国と比較しても東京に住んでいる人は居住費にかける費用も高い傾向にあります。
また、富裕層をターゲットにした住宅を取り扱っている会社も多く存在するため、自分の予算に合った会社を選ぶことが重要です。
職人の人手不足
職人の人手不足により労務単価が上昇しています。職人の労務単価が約1.5倍となっていることが、建築費用の高騰にもつながっています。
資材価格の高騰
東京だけではありませんが、全国的に住宅に必要な資材価格が高騰しています。輸入木材が入手しにくくなるウッドショックと、原油価格の上昇が主な原因です。
東京での注文住宅建築の費用を抑える方法
東京で注文住宅を建てる場合、ある程度の費用が必要になることを理解しておかなくてはいけません。しかし、注文住宅建築の費用を抑える方法もあります。東京での注文住宅建築を検討している方は、参考にしてみてください。
延床面積を減らす
延床面積が建築費用に大きな影響を及ぼします。建築費用の算出には延床面積を使われることも多く、職人や大工に支払う金額も延床面積で決定するのが一般的です。ただし、建築費用の算出方法は、依頼する工務店やハウスメーカーによって大きく異なるので注意が必要です。
土地が安いエリアを選ぶ
費用を抑えるには、土地の取得費の安さで選ぶ方法もあります。23区内の中でも比較的土地が安いエリアも存在するので、選択肢の1つとして考えてみましょう。
シンプルな間取りにする
部屋数を増やせば増やすほど、間仕切り壁が必要になるためコストが上がります。材料費や手間比がかかるので、間仕切りを減らすことで費用を抑えられます。間仕切り壁を減らし、開放感のある住まいにするのもよいかもしれません。
水周りをまとめる
水周りをまとめると、配管を短くできるためコストを抑えられます。2階建てや3階建ての場合でも、上下階で水周りの位置を同じ場所にすることで、余計な給排水の移動が不要になるのでコストを抑えられるでしょう。
優先順位を決める
限られた土地面積と予算で家づくりをする場合、家族全員が納得のいく住宅を建てることは難しいでしょう。家族全員の意見を取り入れていると、費用が高額になってしまうかもしれません。
そのため、間取りや設備などの要素を比較検討し、家族で話し合いながら優先順位を決めることが大切です。優先順位を決めることで、家づくりをスムーズに進められるでしょう。
まとめ
東京の注文住宅の費用相場や、建設費用が高額になる理由について解説しました。東京での注文住宅の購入費は高額になる傾向にあるため、費用相場をしっかり理解しておくことが重要です。東京での注文住宅の購入は、土地探しが重要になるでしょう。また、東京での注文住宅建築の費用を抑える方法もあります。延床面積や間取り、水周りなどを考慮することで、トータルコストを抑えた家づくりが実現するでしょう。